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M&Iさんに行くまでの数日間、私は相変わらず自宅でインナーチャイルドワークを続けていました。
この頃、少し行き詰まりを感じていました。
子供の頃の私は、何を話しかけても「うん、いいよ。」と言うだけで、自発的に何かを発言してはくれないのです。
「そういえば私、人の意見に合わせようとする子だったな・・・」と、小さかった頃の自分を思い出しました。
彼女の口癖はいつも、「いい子になりたい」でした。そのことで和根崎さんに相談のメールを送りました。
どんな内容の相談を具体的に送ったかというと・・・。
数日前、いつものように自宅でインナーチャイルドワークをして彼女に会いに行ったとき、その時も彼女と「いい子」の話題が出ました。
今でも強烈に印象に残っているのは、彼女が「いい子にしないと、お父さんとお母さんが怒って怖いんだもん!」と言って、大泣きしてしまったことでした。
その時は、「それじゃあお姉ちゃんが、Sちゃんのお父さんとお母さんに会って、『Sちゃんはこんなにいい子ではあるけれど、まだ子どもだから時々悪い子になってしまうときもあります。そんなとき、悪いことは悪いで怒っても、あとで必ず『Sちゃんは、いい子だね』って、ぎゅ〜ってしてあげてください』って、言ってあげる」と彼女に伝えました。
大粒の涙を流していた彼女の目は急に輝き、「うん!」と笑顔になってくれたのでした。
このことを和根崎さんにメールで相談しました。
すると、「第三者(例えば私の父と母)を入れず、二人だけで解決するようにしてみてはどうでしょうか。 どんな大人になりたいか、彼女に問いかけてみてはどうでしょうか。
彼女が何も答えないときには、あなたがアドバイスをあげて構いません。
そうやって、今、『一人で人生を切り開いていくことのできる大人のあなた』が、まだ小さくて『親の元でしか生ていくことができない彼女』に勇気を与えるのです。
彼女を抱きしめ、癒してあげてください。」と、アドバイスをしてくださいました。
このアドバイスどおりにインナーチャイルドワークを行ったときの、印象深い私と彼女の会話をここに書きます。
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「Sちゃんは、どんな大人になりたい?」
「え〜っとねぇ・・・。歌手!」
彼女は「どんな大人」を、「大人になったら何になりたいか」と勘違いして答えたようだった。
思わず苦笑してしまった。その純粋さがかわいいなぁ。
そういえば私も小さかった頃、歌と絵が大好きな女の子だった。
「Sは歌が上手だから、歌手になればいい」と、よく周りの大人に言われたっけ。
そして私自信も周りの大人に、「Sちゃん、大きくなったら歌手になる!」と話していたっけ。
「あのね、『どんな大人』というのはね、そうだなぁ・・・。
『優しい大人』とか、『怖い大人』とか、そういうのだよ。Sちゃんはどんな大人になりたい?」
彼女はしばらく考えて、「いい大人になりたい」と答えた。
いい大人・・・。
どんな意味だろう。
彼女は続けて言った。
「お父さんとお母さんに、いつも『いい子になりなさい』って言われるから。
悪い子になると、お父さんとお母さんが怒るから」
私は、「この前はね、お姉ちゃんが『Sちゃんのお父さんとお母さんに言ってあげる』ってSちゃんに言ったけど、お姉ちゃんの病院の先生に、『あなたがSちゃんを助けてあげてください』って言われちゃったの。だから、お姉ちゃんはSちゃんのお父さんとお母さんにお話しすることはできないけど、だけど二人で色々考えてみようよ」と彼女に言った。
彼女は少し残念そうにしていたが、「分かった〜」と言ってくれた。
「お姉ちゃんもね、大人になってからもずっと、『いい子になりたい』って思って頑張ってきたの。だけどね、それでも大好きな人に『さよなら』って言われちゃうの。」
私のその話を聞いた彼女は、少し考えて「じゃあ、悪い大人になればいい」と言った。
私は、「でも、悪い子になると、お父さんとお母さんに怒られちゃうんでしょ?」と言うと、
彼女はまたしばらく考えて、「う〜ん・・・。じゃ、悪い大人といい大人になればいい」と言った。
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この会話を経て、ものすごく実感したことがありました。
それは、「そういえば私は、好きな人に対していやな感情があったときも、平然を装っていなかったっけ?」ということでした。
子供の頃の私は、常に「いい子」でいることを頑張り続けました。
相手の意見に合わせようとするだけで、自分の意思を伝えようとはしなかった。
それが今の大人になった私の姿そのものなのです。
ゴールが見えそうになった瞬間でした。
ところで、このときの現実の世界の話。
私はまだ会社に仮採用されたばかりの身でした。
ところがこの頃、仕事中でもプライベートを引きずっており、仕事も人間関係も全くうまくいっていませんでした。
そんな折、会社側は「本採用するかどうか、もうしばらく検討したい」と伝えてきました。
それは大きなショックでした。
しかし、同時に、急にハッと我に返った瞬間でもありました。
「私この数週間、何をやっていたんだろう!このままじゃダメだ!」そう思い、仕事に打ち込みました。
彼とのことで悩みっぱなしだった私が、うまく頭のスイッチを切り替えることができた瞬間でもありました。
スイッチが切り替わると、仕事以外の日常でも、今までどおり過ごしていけるようになりました。
カウンセリングの内容に入るのに、ちょっと話がそれてしまいました。
これから、カウンセリングの様子を書こうと思います。
この日もワークに入る前、カウンセリングを受けました。
その中で、前述で述べたようなインナーチャイルドの体験と、そこから私が感じたことをお伝えしました。
「いやな感情があっても平然さを装ってしまうから、相手は私のことを『穏やかな人』と思うのでしょうね。
だけど私も人間ですから、どうしても我慢できないことだってあります。
その感情をぶつけてしまった瞬間、相手は『こんな人だったなんて!』と思い、私に失望するのだと思います」と。
「いい子」でいることに頑張り続けたため、「本当の私」を見抜くことができなかった相手にも、ひょっとしたら責任があるのかもしれません。
けれど一番の大きな原因は、その「本当の私」を見せることができなかった自分自身。
「いい子」でさえいれば親が怒らなかったように、「いい子」でさえいれば愛している人は私の元を離れて行かない。そんな考え方をしていたようです。
オーストラリアのセラピーでは、色んな発見や新しい自分に気づいた。
「M&Iさんは、その発見と新しい自分を定着させる場なんだな。
オーストラリアのセラピーから始まった『新しい自分を作る旅』は、もう最終段階にきているんだな」と思いました。
この日のワークは、子供の頃の私に会いに行ったあと、続けて「なりたい自分」にも会いに行くということ。
ただし、今回の目的は両方ともハッキリしています。
子どもの頃の私に、勇気を与えること。
そして、「なりたい自分」から勇気をもらうこと。
ここに、そのときの体験を載せたいと思います。
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Sちゃんとの会話
私はいつものように膝に彼女を抱いて、話し始めた。
「あのね、お姉ちゃんはなりたい自分になるよ。
いやなことはいやとハッキリ言うし、いいことはいいとハッキリ言うよ。
Sちゃんも絶対にお姉ちゃんみたいになれるよ。
だから怖がらず、思ったことをそのまま話していいんだよ。
お父さんやお母さんに怒られても、『ごめんなさい』はちゃんと言おうね。
だけど、『Sちゃんはこう思うんだ』っていうことも、ちゃんと伝えようね。
絶対にできるよ。だって、Sちゃん自身はお姉ちゃん自身なんだから」
彼女は「うん、うん」と聞いていた。
私の話が終わると「お姉ちゃん、今日はいつもと違うね」とひと言いった。
「うん。今日のお姉ちゃんのここ(自分の心臓を指して)は、とっても元気なんだ。
それに先生(和根崎さん)があの階段の上から見守ってくれてるし、アドバイスもくれてるからね」
時間になってしまった。
「ごめんね、Sちゃん。お姉ちゃんはすぐ次のところに行かなくちゃならないの。
またすぐ会いに来るから、今日はここでバイバイね」
彼女は
「うん、分かった。またね!」と言った。
私のことを「いつもと違う」と言っていたが、彼女もいつもと違うと私は感じた。
今日は私が元気な姿で彼女に会うことができて、そして彼女を勇気づけることができた。
自分自身が勇気に満ち溢れていた。
そんな私を見て、彼女自身も元気のパワーを受け取ったのかもしれない。
そんな、元気のパワーを受け取った彼女だから、私も彼女を「いつもと違う」と感じたのかもしれない。
なりたい自分との会話
扉を開けるとそこはブラックホールになっており、目の前に私と同じ背丈の彼女がいた。
目線も体格も全て私と同じだ。
彼女はキラキラ輝いていて、優しいオーラのようなものに包まれていた。
ニコニコ微笑んでいる。
私のことをもう何日間もず〜っと待っていてくれたようで、
扉を開け目が合った瞬間から、「待ってました!」とばかりに何やら色々話かけてくれた。
「はじめまして。私はあなたがなりたい自分だよ。年は一緒。住んでるとこも一緒。仕事も一緒・・・」等々。
どうやら彼女は、私と全く同じ時空にいるらしかった。
彼女のマシンガントークは続く。
「なんかさぁ、色々と大変だよねぇ。前回セラピーに通ったのに、『全然変わってないじゃん』って
自暴自棄になる気持ち、よく分かるけどさ。だけど、ホントに変わってないの?違うよね?
友達関係との自分・家族関係との自分・社会人としての自分。
この3つは、別人みたいに変わってるって思わない?」
たしかにそうだ。
それはオーストラリアでのセラピーが終了してから、私自身もそう感じていたこと。
彼女の話は続く。
「恋愛だってそうだよ。今までは『彼と自分のためにできること』っていう考え方、持ったこともなかったのに、今の彼でそれを100%実行してるじゃん?そして、完全燃焼してるじゃん?今までは、『どうしてあの時、こうしなかったんだろう?』 『どうしてあの時、ああ言わなかったんだろう?』って後悔ばかりしてたけどさ、今は『私はやるべきことは全てやり尽くした』って思えてるじゃん?これだけでもすごい進歩なんだよ。まぁね、恋愛の部分ってすごく根が深いから、変わろうと思ってもちょっとずつしかなかなか変わっていけないのが現状なんだよ。だけど、ずっと留まってるわけじゃなくてちょっとずつ進歩してるから、いいんじゃない?」
彼女が一気に口火を切ったので、話しかけるタイミングを逃しっぱなしだったのだが、彼女がひと呼吸ついた頃に聞いてみた 。
「今でも十分変わってるってあなたは言うけど、私が更にあなたに近づくためには、何が必要なのかなぁ?」
彼女はニコニコしながら言った。
「もうあなた自身も気がついているはずだよ」
そして続けてこう言った。
「とにかくさ、あなたが今思ってるとおり、自分の気持ちをちゃ〜んと相手に伝えること、これが大切。いやなことはいやとハッキリ言って、嬉しいことは今の10倍くらいオーバーな表現で相手に伝えること。いやなことをいやと伝えるだけではダメだと思うんだよね。HAPPYな気持ちも、オーバーに伝えてあげないとさ。いやなことをいやとしか言えないだけなら、ただのワガママ娘じゃん?HAPPYな気持ちも上手に伝えることができて、初めてバランスの取れた感情の持ち主になるんだよ」
時間がきてしまったので、私は彼女にお願いした。
「あなたのその湧き出てくるパワーを私ももらいたいんだけど、抱き合っていいかな?」
「もちろん!」彼女はそう答えた。
私と彼女は抱き合った。
「私のパワーをあなたにあげるよ。こうすれば必ず力になるはず」
彼女はそう言って、私と同化していった。
私自身がキラキラ輝き、オーラに包まれた。
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ワークで子供の頃の自分と「なりたい自分」の両方に会いに行き、現実の世界に戻ってから私が和根崎さんに言った言葉。
「私、5回セットの最終回のカウンセリングで、もう大丈夫かもしれません」
ゴールは目の前。
しかも、それを和根崎さんに言われるのではなく、自分で感じた瞬間でした。
上記の体験は、「ご自分で書き留めてみてください」という和根崎さんのアドバイスどおり、
自分でPCで書き留め、和根崎さんにメールで送ったものです。
この体験をしてから、足のつま先から勇気が沸いて出てくるような、そんな不思議な感覚がありました。
もう1ヶ月近く経つのに、未だにその感覚は衰えません。
この日を境に、私は自宅で「なりたい自分」に毎晩会いに行きました。
彼女はいつもキラキラしていて、自信に満ち溢れていました。
「あなたの心はお見通し」という感じで、その日に起こったちょっとしたイヤなことも、
彼女自身が「大変だったね。だけどさ・・・」と切り出し、励ましてくれました。
時には、子供の頃の私と3人で会うこともありました。
子供の頃の私は、双子以上にそっくりな私たちを見て、
「どっちがSお姉ちゃん?なんて呼べばいいの?」と、不思議そうな顔をしていました(笑)。
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